上まぶたの皮膚のたるみを手術で整えるときの考え方
上まぶたの皮膚のたるみは、見た目の重さだけでなく、まつ毛に皮膚がかぶる、視野が狭く感じるといった悩みにつながることがあります。上眼瞼の皮膚切除を考えるときの見方、一般的な医学情報、参考文献を整理します。
Medical Information
この記事について
- 医師監修
- 形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
- 監修日
- 2025年9月26日
- 公開日
- 2025年9月26日
- 更新日
- 2026年7月8日
診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。


Contents
目次
Our Information
当院・医師の見解
当院では、上まぶたの相談で『二重を作る手術』と『重さを取る手術』を分けて考えています。
皮膚の余りが主役なのか、眼瞼下垂のようにまぶたを上げる力の低下が主役なのかで、向く手術が変わります。
そのため、余剰皮膚切除を考える場合でも、眉の位置、開瞼のしやすさ、左右差を見ながら適応を判断しています。
General Medical Information
一般的な医学情報
上眼瞼の皮膚のたるみは、加齢による皮膚余剰や脂肪の張り出しで起こることがあり、まつ毛に皮膚が重なると開けにくさにつながることがあります。
一方で、眼瞼下垂のように挙筋機能の低下が主因なら、皮膚切除だけでは十分でないことがあります。
そのため、上まぶたの手術では、余剰皮膚切除、ROOF処理、眼瞼下垂手術のどこまで必要かを分けて考えることが重要です。
皮膚の余りが主役か、眼瞼下垂が主役かを分けます
上まぶたの重さが気になっていても、主因が皮膚の余りなのか、まぶたを上げる力の低下なのかで必要な手術は変わります。
皮膚切除だけでよいケースもあれば、眼瞼下垂の評価まで必要なケースもあります。
手術の目的は『取りすぎること』ではなく開けやすさとの両立です
皮膚を多く取ればよいわけではなく、左右差、眉の位置、閉じやすさも見ながら設計する必要があります。
特に上まぶたは少しの差でも印象が変わるため、見た目と機能の両立が大切です。
保険診療の眼瞼下垂手術とは目的が異なることがあります
余剰皮膚切除は見た目の重さを整える目的で考えることがあり、眼瞼下垂手術は視野や開けにくさの改善を目的にすることがあります。
診療では、どちらの評価が必要かを先に整理し、保険適用の可否も含めてご案内しています。
費用の目安
- 切開法(両目) ¥275,000
- ROOF切除(オプション) ¥110,000
眼瞼下垂として保険診療になる場合は費用体系が異なります。自費手術の詳細は診察時にご確認ください。
リスク・副作用・注意点
- 腫れ、内出血、傷あと、左右差が出ることがあります。
- 閉じにくさ、乾燥感、つっぱり感が一時的に出ることがあります。
- まぶたの状態によっては追加調整が必要になることがあります。
適応の見極めが重要なため、皮膚余剰だけでなく開瞼機能も診察で確認します。
References
根拠文献・専門情報
-
Upper Eyelid Blepharoplasty: Evaluation, Treatment, and Complications.
上眼瞼皮膚切除の評価、術式、合併症を整理したレビューです。
-
Functional outcomes of upper eyelid blepharoplasty: A systematic review.
上眼瞼皮膚切除後の機能面の変化をまとめた系統的レビューです。
-
Aesthetic outcomes of upper eyelid blepharoplasty: a systematic review.
上眼瞼手術の見た目の結果を整理した系統的レビューです。
-
Blepharoplasty complications.
眼瞼手術に伴う合併症と対応を整理したレビューです。
よくあるご質問
Q. 上まぶたのたるみ取りと眼瞼下垂手術は同じですか?
同じではありません。皮膚の余りが主役なのか、まぶたを上げる力の低下が主役なのかで、手術の目的と内容が変わります。
Q. 皮膚を多く取ればすっきりしますか?
一律ではありません。取りすぎると閉じにくさや不自然さにつながることがあるため、開けやすさとのバランスを見ながら設計します。
Q. 保険診療になることはありますか?
眼瞼下垂の診断がつく場合は保険診療の対象になることがあります。まずは診察でまぶたの状態を確認します。
ご予約・ご相談はこちら
症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。