治療順序の医師解説ニキビポテンツァ

ポテンツァとアドバテックスをどう使い分けるか|ニキビ・赤みの治療順序

ポテンツァとアドバテックスは、ニキビや赤みへ同じ方法で働く機器ではありません。前日の記事と同一症例を用い、肌全体の再構築と赤み・皮脂の維持治療をどのように分けるかを解説します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2025年7月13日
公開日
2025年7月13日
更新日
2026年7月10日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. まず活動性ニキビを落ち着かせます
  4. 毛穴・浅い凹凸はポテンツァで広く評価します
  5. 赤み・皮脂が残る時期はアドバテックスを検討します
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、活動性ニキビ、凹凸、赤み、皮脂のうち、今どれを優先するかを決めてから機器を選びます。

この投稿は前日の記事と同一症例ですが、症例結果の再掲ではなく、治療の順序と維持治療の考え方を説明する記事へ役割を分けています。

炎症が強い時期は外用や内服を優先し、RFマイクロニードリングとレーザーを無理に同日に重ねないこともあります。

General Medical Information

一般的な医学情報

萎縮性にきび瘢痕では、RFマイクロニードリングのように肌全体の再構築を狙う治療と、サブシジョンのように癒着を解除する治療とで役割が異なります。

深いボックスカー型やローリング型では、表面の治療だけでは変化が出にくいことがあり、局所処置や薬剤注入を組み合わせる考え方が一般的です。

コラーゲン増生を目的とする製剤は、局所注入や機器によるドラッグデリバリーと併用されることがありますが、製品名ごとの差よりも、届ける層と範囲、回数設計が重要です。

まず活動性ニキビを落ち着かせます

新しい炎症が続く場合は、外用や内服、スキンケアを含めて炎症を減らすことを優先します。

機器治療だけで新しいニキビを完全に防げるわけではありません。

毛穴・浅い凹凸はポテンツァで広く評価します

炎症が落ち着いた段階で、RFマイクロニードリングによる肌全体の再構築を検討します。

深い癒着がある凹みでは、別の局所治療が必要な場合があります。

赤み・皮脂が残る時期はアドバテックスを検討します

589nmと1319nmの役割を分け、残る赤みと皮脂を評価します。

維持治療は固定の回数ではなく、症状の戻り方に合わせます。

費用の目安

  • アドバテックス(589+1319nm)全顔(スポット照射込み)1回 ¥30,000 / 5回 ¥139,000
  • 顎下(オプション)1回 ¥6,000
  • ポテンツァ 赤み・ニキビ・毛穴 全顔 1回 ¥55,000 / 3回 ¥156,750

元記事は複数施術を行った症例です。施術ごとの回数、範囲、追加薬剤により総額は変わります。

リスク・副作用・注意点

  • アドバテックスでは、一時的な赤み、ほてり、乾燥などが出ることがあります。
  • ポテンツァでは、赤み、腫れ、点状出血、乾燥、かさぶた、色素沈着などが生じることがあります。
  • 複合治療では刺激が重なることがあり、肌状態によって同日施術を避けたり、間隔を調整したりします。

2機器を重ねれば効果が高まるとは限らず、炎症と肌の回復を見て順序を決めます。

References

根拠文献・専門情報

  1. Arch Dermatol Res. 2025

    Efficacy and safety of the 589/1319 nm solid-state dual-wavelength laser combined with topical benzoyl peroxide for inflammatory acne vulgaris: a split-face randomized controlled trial.

    589/1319nmデュアル波長レーザーを炎症性ニキビに併用した無作為化比較試験です。

  2. J Cosmet Dermatol. 2026

    Efficacy and Safety of a Dual-Wavelength 589/1319 nm Laser for the Treatment of Acne Erythema: A Split-Face Randomized Controlled Trial.

    ニキビ後の赤みに対する589/1319nmデュアル波長レーザーの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験です。

  3. PubMed PMID: 33577211

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review.

    RFマイクロニードリングの適応や併用の考え方をまとめたレビューです。

  4. PubMed PMID: 36449872

    Intradermal Injection of Poly-d, l-Lactic Acid Using Microneedle Fractional Radiofrequency for Acne Scars: An Open-Label Prospective Trial.

    PDLLAをRFマイクロニードリングと組み合わせたにきび瘢痕治療の前向き試験です。

よくあるご質問

Q. ポテンツァとアドバテックスはどちらを先に受けますか?

一律ではありません。活動性ニキビ、凹凸、赤み、皮脂の優先順位で決めます。

Q. 同じ日に両方受けた方がよいですか?

必ずではありません。刺激が重なるため、肌状態によって時期を分けます。

Q. 維持治療はずっと必要ですか?

固定ではありません。再燃、皮脂、赤みの戻り方を確認して必要性と間隔を判断します。

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症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。