施術紹介たるみヒアルロン酸

マリオネットラインでヒアルロン酸とボトックスをどう使い分けるか

マリオネットラインは、頬のたるみだけでなく、口角を下げる筋肉の引っ張りや骨格の凹みが重なって見えることがあります。ヒアルロン酸とボトックスをどう使い分けるかを、当院で重視している見方と一般的な医学情報、参考文献から整理します。

Medical Information

この記事について

医師監修
形成外科専門医 乜 也(にえ いえ)
監修日
2022年4月6日
公開日
2022年4月6日
更新日
2026年7月9日

診療時の考え方や一般的な注意点を整理した記事です。 実際の適応や治療内容は、診察時に肌状態や経過を確認したうえでご案内します。

Contents

目次

  1. 当院・医師の見解
  2. 一般的な医学情報
  3. マリオネットラインは『頬のたるみ』だけでは説明できません
  4. 筋肉の下向きの力にはボトックス、凹みや影にはヒアルロン酸を考えます
  5. 口元は埋めすぎを避け、影の原因に合わせて少量ずつ整えます
  6. 費用の目安
  7. リスク・副作用・注意点
  8. 関連記事
  9. 関連施術・関連症状のご案内
  10. 根拠文献・専門情報
  11. よくあるご質問

Our Information

当院・医師の見解

当院では、マリオネットラインを『口横のしわ』だけで見ず、口角を下げる筋肉の強さ、頬から口元への影、下顎の支えの落ち方を分けて見ています。

口角の下向きの力が強い場合はボトックスが役立ちますが、それだけでは骨格の凹みや影は埋まりません。

そのため、筋肉由来の下向きベクトルを弱めつつ、必要な場所にヒアルロン酸で支えを作る方が自然なケースがあります。

General Medical Information

一般的な医学情報

マリオネットラインは、頬の支持低下、口角を下げる筋肉の作用、下顎周囲の骨格変化や脂肪配置が重なって生じることがあります。

ボツリヌストキシンは、口角を下げる筋肉などの過剰な動きを和らげる目的で使われます。

ヒアルロン酸は、骨格支持や凹みを補って影をやわらげる目的で使われ、両者を使い分けることで過剰補正を避けやすくなります。

マリオネットラインは『頬のたるみ』だけでは説明できません

口の横にできる影は、頬の下垂だけでなく、口角を引き下げる筋肉の作用や骨格の凹みが重なって目立つことがあります。

見えている線だけを見るより、どの要素が主役なのかを分けて考える方が治療を組み立てやすくなります。

筋肉の下向きの力にはボトックス、凹みや影にはヒアルロン酸を考えます

口角を下げる力が強いときはボトックスで動きを調整することで、口元の印象を整えやすくなることがあります。

一方で、骨格の陥凹や支え不足で生じる影は、動きを調整しただけでは残るため、必要に応じてヒアルロン酸を組み合わせて考えます。

口元は埋めすぎを避け、影の原因に合わせて少量ずつ整えます

口元周囲は、量を重ねすぎると重さや不自然さが出やすい部位です。

そのため、どこを止めるか、どこを支えるかを整理し、必要最小限で組み合わせる方が自然な仕上がりにつながります。

費用の目安

  • ヒアルロン酸注入 1本 1cc ¥77,000
  • ボトックス・ビスタ 表情ジワ 1部位 ¥33,000 / 2部位 ¥55,000 / 3部位 ¥75,000 / 4部位 ¥88,000

マリオネットライン治療では、支えの補正量と口角周囲の調整部位数で費用が変わります。実際の提案内容は診察時にご確認ください。

リスク・副作用・注意点

  • ヒアルロン酸では、痛み、腫れ、内出血、左右差、血流障害などに注意が必要です。
  • ボトックスでは、内出血、赤み、口元の違和感、効きすぎによる笑い方の変化が出ることがあります。
  • 口角周囲は細かな動きが多いため、量や位置によって印象が変わりやすい部位です。

口元は日常動作の影響を受けやすいため、必要最小限の量で段階的に調整する考え方が重要です。

References

根拠文献・専門情報

  1. PubMed PMID: 40550475

    The Role of Toxins and Fillers in Optimizing Perioral Rejuvenation.

    口元周囲でボトックスとフィラーをどう使い分けるかを整理したレビューです。

  2. PubMed PMID: 39894451

    Anatomical-based diagnosis and filler injection techniques for treating marionette lines.

    マリオネットラインの解剖学的診断とフィラー手技を整理した報告です。

  3. PubMed PMID: 34566355

    A Review on the Combined Use of Soft Tissue Filler, Suspension Threads, and Botulinum Toxin for Facial Rejuvenation.

    フィラーとボツリヌストキシンの併用設計を整理したレビューです。

  4. PubMed PMID: 18449026

    Botulinum toxin type A, hyaluronic acid dermal fillers, and combination therapy for clinically significant lower facial aging.

    下顔面の加齢変化で、ヒアルロン酸とボトックスを併用する考え方をまとめた報告です。

よくあるご質問

Q. マリオネットラインはヒアルロン酸だけで改善しますか?

凹みや影が主因なら候補になりますが、口角を下げる筋肉の力が強いときはボトックスを組み合わせた方が考えやすいことがあります。

Q. 口角ボトックスだけで口元の影も消えますか?

筋肉由来の下向きの力は整えやすくなりますが、骨格の凹みや支持低下による影は残ることがあり、その場合はヒアルロン酸を含めて考えます。

Q. 口元は不自然になりやすいですか?

口元は動きが多いので、量や位置の影響を受けやすい部位です。必要最小限で段階的に調整することが大切です。

ご予約・ご相談はこちら

症状の見え方や適応には個人差があります。実際の治療方針は診察で状態を確認したうえでご案内します。