ニキビ・ニキビ瘢痕
ニキビは個数や状態によって分類がありますが、治療の基本は共通しています。
当院では、ニキビが生じにくいように、肌質改善を目標とし、またできてしまったニキビが
瘢痕にならないように、保険診療と自費診療を組み合わせて治療していきます。
ニキビができる4つの原因
- 皮脂の過剰産生
- 毛包の閉塞
- アクネ菌
- 過剰の炎症反応
ニキビは以下のように分類できます
非炎症性:毛包内に皮脂の栓が詰まった面皰
炎症性:丘疹,膿疱,複数の毛包を含む結節,波動を呈する大きな嚢腫
ニキビの重症度
軽 症:片顔に炎症性皮疹が 5 個以下
中等症:片顔に炎症性皮疹が 6 個以上 20 個以下
重 症:片顔に炎症性皮疹が 21 個以上 50 個以下
最重症:片顔に炎症性皮疹が 51 個以上
ニキビの状態
急性炎症期
炎症性ニキビを主体とし、面皰を伴います。 3 カ月間の積極的な治療後に維持期の治療へ移行します。
維持期
炎症性ニキビ軽快後の時期で、面皰あるいは 微小面皰を主体とし,軽い炎症を伴うことがあります。軽快した状態を維持するため,面皰と 微小面皰に対する治療を継続します。
ニキビ瘢痕の種類
アイスピック型:開口部は点状で小さいが、奥に深いです。
ボックス型:表面から90度に近い形でくぼみ、底面は平たんで、大小さまざまです。
ローリング型:皮下に瘢痕組織が作られ、大きくぼこっと窪み、くぼみ方は滑らかです。
の3種類に分類されます。通常これらが混ざっていることがお多く、また毛穴に一致しているため、毛穴の開きと合わさってさらに目立ちます。
ニキビ瘢痕の治療
TCAクロス
アイスピック型または小型のボックス型の小さくて深い瘢痕治療に使用します。酸で皮膚に損傷を与え、表皮及び真皮を再生させます。
サブシジョン
大きめのボックス型またはローリング型の皮下瘢痕を断ち切るために行います。術後癒着を防ぐため、ヒアルロン酸を併用することが多いです。
ポテンツァ
針で皮膚に損傷を与え、針先から高周波を出し、炎症と皮脂の分泌を抑えながら、熱作用で肌の再生と代謝を促します。ドラッグデリバリーシステムで真皮層まで均一に薬剤を届けることができます。マックームやジュベルック、PRPを薬剤として併用します。
局所手打ち注射
大きめのまたはやや深めのボックス型に行います。ポテンツァ施術時に気になるところに手打ちで追加注入することができます。コラーゲンブースターであるジュベルックや、再生医療のPRPを使用します。